
レジリエンス人類史
稲村 哲也 / 山極 壽一 / 清水 展 / 阿部 健一
2022年4月12日
京都大学学術出版会
2,750円(税込)
科学・技術
“弱さ”を“強み”に変えたヒトの歴史から学び,レジリエンス史観で危機の時代を乗り越える。大きな転換の時代にあって,レジリエンスすなわち「危機を生きぬく知」の視座から,700万年のヒトの来た道を振りかえり,人類進化と社会の変遷の歴史を丹念に見直すことで,多角的かつ包括的にヒトの特性をとらえ,これからの社会と生き方を考える。これまでの研究実践の成果を「より良き未来の選択」に活かすために。 【推薦】眞鍋淑郎 氏 (地球科学者 2021年ノーベル物理学賞受賞・2010年第1回KYOTO地球環境の殿堂入り者) 私が温暖化について予見したのは1960〜70年代,国際社会でそれが取り上げられたのは90年代です。しかし以来30年経っても解決の道は見えません。科学の知見だけでは社会は動かないことを痛感します。なぜ社会は変わらないのか,変わるには何が必要か。この本は,人類史に埋め込まれたヒトの共感力や適応力が,うまく発揮されるときもあればされないときもある,その理由を明らかにしてくれます。自然科学から人文学までの総合知と過去の叡智を本書から学ぶことで,「転換する力」を今こそ発揮しようではありませんか。 【推薦】鷲田清一 氏(哲学者) 人類がその歴史から消し去ることのできなかった二つの危機,感染症と戦争。それに人類は今また同時に見舞われている。これに天災が,さらに人類の技術文化が招き寄せた気候変動や環境破壊が折り重なる。そうした困難のなか,人類は現時点で,なぜ〈多様性〉と〈柔軟性〉を支えにしようとするのか。なぜ、強固よりも柔軟,統一よりも多様、支配よりも相互扶助という価値を択ぼうとするのか? その歴史的経緯を探ってゆくと,都市や社会に求められるレジリエンスの根が,人類という存在の脆弱さそのもののうちに潜むことが見えてくる。
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