
女帝と道化のロシア
学術選書 108
坂内 徳明
2023年2月21日
京都大学学術出版会
2,860円(税込)
人文・思想・社会
ロマノフ朝ロシア帝国、4人目の皇帝アンナの治世は暗黒時代とも見なされているが、イタリアから劇団や音楽家などを招聘するなど、西洋文化を積極的に摂取したのもこの時代である。時代の息吹を教えるのは、新都サンクト・ペテルブルクの建設とともに、印刷・文字文化の媒体として発達したロシア特有の版画ルボークであった。本書は宗教物語、外国のニュースや風俗、風刺、日常生活など、世俗的で多岐にわたる題材を扱うルボークを紹介しながら、民衆の娯楽と啓蒙の世界を伝える。 序 一枚の木版画 第1章 《怒涛》の後 -ピョートル大帝なきロシアとアンナ女帝 1 突如、駆け出すロシア 2 宮廷文化と民衆文化 3 ピョートルからアンナへ 4 アンナは遊び、ロシアは進む 第2章 赤鼻道化、参上 ー《戯け》の時代 1 作品管見、あるいはイコノグラフィ 2 中世芸人の行方 3 道化群像 4 伝承される《お馬鹿》 第3章 芸は身を助く -或るイタリア人楽師のメタモルフォーゼ 1 ピエトロなる人物 2 ロシア巡業から宮中へ 3 宮廷道化、都市伝説となる 4 『ペドリーロ逸話集』を読む 第4章 道化の妻たち -仲人婆と「悪妻」 1 妻たること 2 道化の結婚と仲人婆 3 悪妻は叩かれる 4 世話焼き女帝アンナ 第5章 《氷の館》-ロシア式結婚狂騒曲 1 厳寒の中で春を迎える祭典 2 企画と準備、そして行進の始まり 3 新夫婦への頌詩 もう一人の主役 4 祭りの目的と詩人の抗い 第6章 皇帝とフォークロア -語り部の女たちに囲まれて 1 女性の中のアンナ 2 フォークロアとの距離感 3 ナロード学前史 結びにかえて 民衆版画作家と近代 あとがき 註 参考文献 索引(人名・事項)
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