戦場に忘れられた人々
人種とジェンダーの大戦史
松本 悠子
2024年2月19日
京都大学学術出版会
4,180円(税込)
人文・思想・社会
第一次世界大戦、言葉も肌の色も異なる人々が世界中からヨーロッパに集まった。るつぼの中、語られることなく歴史から抜け落ちていった女性たち、黒人兵たち、「原住民」労働者たち、そして戦場に遺体がさらされたままの無名の人々。人種、ジェンダー認識の起源としての第一次世界大戦を描き、砲撃がかき消した人々の声に耳を澄ます、戦場の社会史。 はじめに 第1章 軍隊と人種 (1)「白人の名誉」 (2)「黒い戦力」 (3) アメリカ軍と人種 (4) 軍隊・階級・人種 (5) 兵士たちの社会 (6) ハーレム・ヘルファイターズーーあるアフリカ系アメリカ人連隊の経験 第2章 戦争と労働 (1) 戦場の労働ーー戦いを支える (2) フランスにおける労働力ーー「外国人」・「原住民」 (3)「原住民」労働者の労働と生活 (4) 労働補給部隊 (5) 砲撃を受けて (6) 労働者たちの声 (7) 中国から戦場へ (8) 戦後に残る人種認識 第3章 人種とジェンダーの交差 (1) 戦場のジェンダー規範ーー「純潔」をめぐって (2)「白人」女性と植民地兵及び「原住民」労働者との出会い (3) アメリカ軍におけるジェンダーと人種の交差 (4) インドシナ植民地出身者とフランス人女性労働者 (5) 人権の境界を越えた親密な関係のもつ意味 第4章 越境する人種主義ーーセクシュアリティをめぐって (1) ドイツ軍の侵攻占領と戦争プロパガンダ (2) ドイツの情報戦と人種認識 (3) アメリカ流人種主義の輸出 (4)「黒い恥辱」--国際的な「恐怖」の共有 第5章 象徴としての平等性ーー戦死者を悼む (1) 埋葬と追悼 (2) 象徴としての平等性 (3) 追悼と記憶 (4) 無名兵士の埋葬 (5) 追悼のジェンダー化と人種化ーーアメリカの場合 むすびにかえて あとがき 索引
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