グレイヘアと生きる

グレイヘアーー一歩踏み出す勇気が自分を変える 50歳を目前として突然、白髪のままテレビ出演し、視聴者を仰天させた近藤サトさん。 ネット上では批判も寄せられた。が、そのいっぽうで、白髪姿で堂々とテレビに出演した潔さと勇気に、 同年代の多くの女性たちから共感の声があがった。 そして、今や白髪を隠さないヘアーは「グレイヘア」として流行語大賞にノミネートされるようになり、 近藤サトさんは、その象徴として、さらに多くの女性たちの支持を集めている。 女性は若いほどいいーー。 この価値観にとらわれている限り、若さを失いつつある女性たちは日々、 不安や焦燥や絶望感に苛まれ続けることになる。 でも、もし近藤サトさんのように自分の中の老いを認め、それを受け入れることができたとしたら？ きっと心は軽やかになり、生きるのがラクになり、日々の暮らしもうんと楽しくなるはず……。 女性たちはそう感じているからこそ、サトさんを支持するのだろう。 わざわざ年齢よりも若く見せなくてもいいんだ。 そう思えたとき、女性たちの心は解放される。 本書は、近藤サトさんの白髪を染めないという決断をとおして、 「脱・美魔女」の新しい生き方を提案。 年齢に抗うことなく、年齢を受け入れることの、すがすがしくも、颯爽とした生き方のすばらしさを訴えるエッセイ集。 第1章 グレイヘアは自由への扉 東日本大震災後、防災グッズをそろえるなか、なんの違和感もなく、しらが染めを入れようとした瞬間、我に返った。非常時にしらがを心配している自分はおかしい……。 しらがを染めないグレイヘアにする決意をした経緯、グレイヘアの自分を見たときに感じたこと、まわりの人たちのネガティブ反応＆ポジティブ反応、「もっとしらがが増えますように」と七夕の短冊に書いた理由、グレイヘアにして見えてきたこと……。 グレイヘアを軸に、若さにしがみつかない自分らしい生き方ついての熱い思いを綴る。 第2章 グレイヘアで生まれ変わる グレイヘアにして得たもの、それは「変身」だったーー。 人生100年時代といわれる今、画一的な生き方は存在しない。 グレイヘアもひとつの個性。若さに寄せるのではなくグレイヘアで堂々と生きることを選んでもいい。世界で活躍するグレイヘアのトップランナーたち、『源氏物語』にみるしらがへの根深い意識。若い人たちに憧れられる豊さや自由の象徴としてのグレイヘア……。 グレイヘアをとおして見えてきた個人、社会、世界。そのなかで自由にたくましく生きるための方法を探る。 第3章 グレイヘアをもっと楽しむために グレイヘアはあなたの見た目さえ変えざるをえない。 グレイヘアにはグレイヘアに似合うメイク&ファッションがある。 グレイヘアはあきらめや開き直りとは別物。グレイヘアという個性を活かせば、いくつになっても美しい。それはまるで生まれ変わったかのよう。 グレイヘアにして試行錯誤しながらたどり着いた似合う色、髪形、洋服、気をつけたいこと、より魅力的になるためのあれこれについて語る。