闘う村落

近代中国華南の民衆と国家

蒲 豊彦

2020年9月4日

名古屋大学出版会

7,920円(税込)

人文・思想・社会

互いに武力闘争を繰り返す城塞化した村落ーー。それは王朝交替や辛亥革命などを経ても変わらぬ、明末以来の基層社会の姿であり、共産主義へと向かう農民運動の凄惨な暴力に極まる。宣教師文書を駆使しつつ、初めてその生成・展開・終焉を跡づけ、新たな中国史像を提示した渾身の力作。 凡例 巻頭地図 序章 一 「闘う村落」の時代 二 史料と先行研究 三 本書の構成 第I部 華南農村社会の基本構造 第1章 村落と械闘 はじめに 一 明から清初へ 二 械闘と村落連合 三 紅黒旗の成立 四 抗捕抗糧 小結 第2章 西洋の到来 はじめに 一 キリスト教の伝来 二 布教ステーションの展開 三 汕頭開港から治安回復へ 四 教会と械闘 小結 第II部 変革期 第3章 日清戦争と教会 ーー高まる不安 はじめに 一 一八九〇年代 二 教会に押し寄せる人々 三 中国全土に広がる教会熱 四 社会的、政治的救い 小結 第4章 義和団事件から辛亥革命へ ーー活性化する結社 はじめに 一 大峰会 二 黄岡の義和団事件 三 結社の成長 四 広東東部の辛亥革命 小結 第5章 青年と改革の時代 はじめに 一 秘密結社の消滅 二 青年の登場とYMCA 三 一九一〇年代 四 農民運動 小結 第III部 武装闘争のゆくえ 第6章 国共合作から東征へ はじめに 一 農村の武装化 二 民間武装統制問題 三 東征と武力 四 越権行為 小結 第7章 海陸豊ソヴィエト政権 はじめに 一 農民運動と宗族 二 抵抗する強大宗族 三 人頭大会 四 群衆化路線の陥穽 小結 終章 あとがき 注 参考文献 図版一覧 索引 中文要旨

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