小津映画の日常

戦争をまたぐ歴史のなかで

朱 宇正

2020年10月6日

名古屋大学出版会

5,940円(税込)

エンタメ・ゲーム

無の美学から日常の政治性へーー。小津は保守的で日本的なのか。だとしても、それはどういう意味でか。映画産業との関係を含め、大不況や戦争、復興など、近代性と葛藤する同時代の日本の歴史的文脈の中、それとせめぎ合う作品を精緻に読み解き、新たな小津像を提示した国際的力作。 凡例 序 章 小津、歴史、日常 日常を研究する 日常と日本の近代 小津研究における方法ーーテクストと文脈 第1章 初期の小津 ーー小市民映画と日常的リアリズム 松竹の誕生ーー小山内と野村 蒲田調と日常のリアリズム 日本の中産階級と小津の小市民映画 日常における逸脱 第2章 過渡期における小津 ーーサウンドの到来とファミリー・メロドラマ 小津とトーキー 喜八ものーーノスタルジックな世界への/からの旅 共感における連帯ーー小津の女性映画 第3章 戦時期の小津 ーーブルジョワ・ドラマと国策映画の間で 軍国主義との妥協ーー大船と小津の戦時期 ブルジョワ婦人と日常のジェンダー・ポリティクス 不在の父と小津のヒューマニズム的戦争ドラマ 第4章 戦後の小津 ーー占領期の小津映画と復興された東京 戦争、戦後、近代 占領期の小津映画における日常とジェンダー関係 一つの都市の二つの物語ーー復興された東京と失われた東京 第5章 晩年の小津 ーー新世代と新サラリーマン映画 新世代 新生活 終 章 注 あとがき 参考文献 図表一覧 索引

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