NO NUKES

〈ポスト3・11〉映画の力・アートの力

ミツヨ・ワダ・マルシアーノ

2021年2月2日

名古屋大学出版会

4,950円(税込)

エンタメ・ゲーム

〈見えないもの〉とたたかうーー。大震災/原発事故後、なすべきことを問いかけ、時代のメディア環境の中で自生した、追従せざる映画やアート。「小さき声」の響く作品と向き合い、作家たちの揺れ動く言葉を聴く。新たな困難によっても上書きされない、明日への記憶のために。 序 章 1 忘却の中から 2 一つ目の「痕跡」 3 二つ目の「痕跡」 4 忘却から約束へ 5 本書の構成 第1章 フクシマ以前のNO NUKES ーー戦後原子力映画と「安全神話」史 はじめに 1 原子力PR映画にみる「安全神話」--『福島の原子力』 2 危険の区画化ーー『第五福竜丸』 3 可視化される原爆とその意味の形骸化ーー『太陽を盗んだ男』 4 新たなメディア信奉ーー『原発切抜帖』 おわりに代えてーーポスト3・11における「安全神話」の解体 第2章 3・11をまたぐ ーー『ミツバチの羽音と地球の回転』が示す政治力 はじめに 1 流通スタイルの融合ーー「古い」自主上映と「新しい」マルチ・プラットフォーム 2 「アクセントのある映画」の中のグローカルな主体 3 解りやすいスタイルーードキュメンタリーにおける「明瞭性」の意義 おわりに 第3章 「原子力ムラ」に抗する はじめに 1 「映画」と「法」の結びつき 2 「解りやすさ」の美学/文法 3 『日本と原発』の解りやすさ 4 『日本と再生』の解りやすさ 5 短編作品『東電刑事裁判』『不当判決』の解りやすさ 6 テレビ・ドキュメンタリーと「解りやすさ」の評価 おわりに 第4章 インタビューの力 はじめに 1 「東北記録映画三部作」とは何か 2 「東北記録映画三部作」の三つの方法 3 「東北記録映画三部作」と「語り」という証言 おわりに 第5章 動物、女性、子ども、外国人から学ぶフクシマ はじめに 1 動物から学ぶーー『福島 生きものの記録』 2 女性から学ぶーー『小さき声のカノン』 3 子どもと外国人から学ぶーー『A2-B-C』 おわりに 終 章 3・11以後のアートの力 はじめに 1 ここから世界に発信されるものは何なのだろうかーー『サン・チャイルド』 2 表現者の欲求と先行するハイ・コンセプトーー『春夏秋冬』と『五百羅漢図』 3 誰も見ることのできない展覧会ーー「Don't Follow the Wind」 4 未完であることの力ーー『Fukushima Traces, 2011-2013』と『無主物』 おわりにーーオルタナティブな価値観を求めて 付録 「濱口竜介監督 フィルム・ワークショップ」インタビュー 注 あとがき 初出一覧 図版一覧 索引

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