
スマホで始まる未来の医療
医療+ICTの最前線
東京慈恵会医科大学
2016年6月24日
日経BP
2,750円(税込)
美容・暮らし・健康・料理
2025年には三人に一人が65歳以上になり、超高齢社会を迎える日本ーー。医療費をはじめとする社会保障費が増大し、認知症などの急増も予測される中、医療そのものの転換が求められています。病気を治すだけでなく、病気にならないための体作りや、病気後のケア、さらには介護まで、医療が保健や福祉とシームレスにつながる存在になってきているのです。 そこで重要な役割を担うのがICT、情報通信技術です。距離の壁を越え、膨大なデータの処理が得意なICTによって、境界を超えて人々が共創できる環境が生まれつつあります。その端緒が今やICT機器の代表格となり、誰もが手にしているスマートフォンです。 実は今、スマホアプリが“医療機器”として認証される時代が訪れています。スマホと連携するウエアラブル機器が取得した生体情報は健康管理、疾病予防にも使われ始めています。「携帯は病院内で使えないのでは?」、そんな疑問はもはや過去のものです(全て本書でしっかり解説しています)。 本書の著者である東京慈恵会医科大学 先端医療情報技術研究講座は、iPhoneを病院内に3400台導入し、患者のケア品質向上のためのナースコールシステムの次世代化など推進しつつ、さらに次を見据えた様々なICTによる取り組みを民間企業とともに研究・開発、そして実践しています。本書は専門的な内容も含まれていますが、医療従事者、IT関係者だけでなく、健康で長生きしたいと考える全ての人に、超高齢社会の課題を解決する“未来の医療”を垣間見せてくれる一冊です。 【第一章 日本の医療の現状】 ・安心の基盤、社会保障の再構築 ・平均寿命と健康寿命の差 ・安心の基盤であるはずの医療が抱える危機 ・先進国でも事情が異なる医療・社会保障制度 ・世界の介護制度 ・政府が示した骨太の方針と日本再興戦略 ・必然的な医療の目標変化 ・マイナンバー制度を応用して医療分野に活用 ・医療等IDを導入するメリットとは ・気になる個人情報との境界線 ・改正個人情報保護法と医療情報の関係 ・医療とICTの相乗効果が進む 【第二章 医療とスマートフォン】 ・スマートフォンの活用は必然 ・まずはタブレットよりスマートフォンの活用が優先 ・PCではなくスマホで院内「一人1 台」を実現 ・世界の医療現場で活用進むモバイル医療アプリ ・適切な情報を適切な人に適切なタイミングで送る ・患者自身がスマートフォンを持つことで膨らむメリット ・iPhoneとアンドロイドの二強が占めるスマートフォン市場 ・iPhoneは使い勝手の良さで選ばれている ・環境の統一ではiPhoneが有利 ◆Column 1◆ “大は小を兼ねず”、 スマートフォンとタブレットは似て非なるもの 【第三章 医療アプリが“医療機器”になる】 ・ 医療機器は輸入超過が続く ・プログラムも医療機器として認証の対象に ・これからの医療アプリのニーズ ・医療をチームで支えていく ・医療者間、医療機関同士の情報共有を実現 ・地域医療や救急にもモバイルアプリが貢献 ・脳卒中患者の緊急対応をアプリがサポート 【第四章 病院ならではのセキュリティ】 ・患者の情報を守る義務 ・情報を守る三つの観点 ・通信セキュリティを高める ・利用者からの情報流出を防ぐ ・ 一般企業におけるメールのセキュリテ
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