産廃Gメンが見た食品廃棄の裏側

石渡正佳

2016年6月4日

日経BP

1,760円(税込)

科学・技術

食品廃棄物は年間2800万トンに上る。年間国内農業生産量2650万トンを上回る。そのうち、食べられるのに捨てられている食品は同642万トンもある。食品廃棄物問題は、豊かなニッポンの壮大なる矛盾といえる。  「事件」が発覚したのは2016年1月。実に衝撃的な事件だった。廃棄されたはずの食品がスーパーの店頭などで売られ、消費者の口に入っていたのだ。  売られていたのは、壱番屋(本社・愛知県一宮市)が展開するカレー専門店チェーン最大手の「カレーハウスCoCo壱番屋」が廃棄した冷凍カツ。  食品リサイクル施設を運営していた産業廃棄物処理業者のダイコーから流出し、みのりフーズ(岐阜県羽鳥市)を介して再流通していたのは冷凍カツ数万枚とも数十万枚とも言われる。愛知県警の調べによると、みのりフーズの倉庫から、ダイコーが処理を受託した21社35品目60製品の廃棄食品が発見された。有名メーカー、有力流通業の名前がずらりと並んだ。  冷凍カツ不正転売事件から見えてくる深刻な日本の「食」と「廃棄物」の真相に、産廃Gメンが斬り込んだ。 第1章 懲りない食品偽装 第2章 食品廃棄の裏側 第3章 国の対策は十分なのか 第4章 法律の死角 第5章 フードサイクルへの挑戦

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