精神医療94号

措置入院

太田順一郎 / 中島直 / 岡崎伸郎 / 『精神医療』編集委員会

2019年4月10日

批評社

1,870円(税込)

医学・薬学・看護学・歯科学

2016年7月に勃発した津久井やまゆり園殺傷事件、いわゆる相模原事件で問題となった植松被告の措置入院の解除によって引き起こされた被告の思考の変化と行動が前代未聞の19名もの高齢障害者の殺傷事件を引き起こした。 措置入院制度に関してはこれまでもさまざまな問題点が指摘されてきたが、問題点を指摘されながらも、その相対的な件数の少なさから、なかなか制度改正に結びつかないで今日まで来た。その措置入院制度が、相模原事件のために注目を集め、今回の改正に向けての作業が進められた。それまで、措置入院制度に関する問題点としては、いわゆる「入口」問題について取り上げられることが多かったが、相模原事件以降とくに問題とされたのはその反対の「出口」問題であった。 措置入院という強制入院の執行と解除の実際を精神医療の現状を検証して明らかにする。 [巻頭言]措置入院(太田順一郎) [座談会]精神科病院における拘束(平田豊明、中島直、大塚淳子、太田順一郎) 精神保健福祉法の医療基本法(仮称)への統合的解消と治療同意の意味(池原毅和) 措置入院者の退院後支援ーー医療機関の精神保健福祉士の立場で(澤野文彦) 新たな保安処分推進派イデオローグの誕生を論評する(富田三樹生) 措置入院制度の現状について(瀬戸秀文) 精神障害者の退院後支援について(田所淳子) コラム+連載+書評 [視点55]この国から看護が消滅してしまうーー「特定行為に係る看護師の研修制度」がもたらすもの(東修) [連載 異域の花咲くほとりに 10]インフォームド・コンセントについて(菊池孝) [連載 神経症への一視角 7]神経症から不安障害へーー当事者の視点から対処行動を自己治療として見直す(上野豪志) [連載 6]精神現象論の展開 6(森山公夫) [コラム]精神障害者の死に場所をめぐり思うこと(木村亜希子) [紹介]『「当たり前」をひっくり返すーバザーリア・ニイリエ・フレイルが奏でた「革命」』竹端寛著[現代書館刊](大塚淳子) [特別集中連載 2]袴田巌さんの主治医になって(中島直) 編集後記(中島直)

本棚に登録&レビュー

みんなの評価(0

--

読みたい

0

未読

0

読書中

0

既読

0

未指定

0

書店員レビュー(0)
書店員レビュー一覧

みんなのレビュー

レビューはありません

Google Play で手に入れよう
Google Play で手に入れよう
キーワードは1文字以上で検索してください