
道鏡/家康
時代小説文庫
坂口安吾
1987年9月30日
富士見書房
517円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
女帝の女体は淫蕩だった。そして始めて女体を知った道鏡の肉慾も淫縦だった。2人は遊びに飽きなかった。けれども凛冽な魂の気魄と気品の高雅が、いつも道鏡をびっくりさせた。夜の女帝は肉体だったが、昼の女帝は香気を放つ魂だった…。称徳女帝との奔放な愛欲生活を描いて新たな人物像を築いた「道鏡」をはじめ、斎藤道三、織田信長、豊臣秀吉、黒田如水、徳川家康など、乱世の英雄・奇才を独自の史観と新鮮な歴史感覚で活写した異色傑作選。
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