明治開化安吾捕物帖
時代小説文庫
坂口安吾
1988年1月1日
富士見書房
539円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
勝海舟はナイフを研ぎ、自分の頭や指の悪血をしぼり取りながら、剣術使いの景山虎之介に事件報告を聞いていた…。仮面舞踏会で政商・加納五兵衛が何物かに殺されたのである。歓楽と裏外交が華やかなりし鹿鳴館時代の上流社会を舞台に次々とまき起る猟奇的な殺人事件の数々。このナゾ解きに、旗本の末孫で洋行帰りの男前なハイカラ男・結城新十郎の名推理が冴える!勝海舟の心眼が勝るか、はたまた新十郎の推理があたるか?日本の転形期であるこの時代の風俗や世相をユーモアたっぷりに浮き彫りにした捕物小説!坂口安吾の隠れた名作が今よみがえる。ベスト7篇収録。
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