梅原猛と仏教の思想

菅原 潤

2022年6月10日

法藏館

1,980円(税込)

人文・思想・社会

ロマンと情熱に満ち溢れ、瀬戸内寂聴をはじめとする多くの文化人を魅了してきた「梅原日本学」。その展開に仏教はいかなる着想を与えたのか。 仏教思想家・梅原猛の大胆かつ独創的な思索の源泉に迫った、待望の本格的思想評伝! 【目次】 序 章 仏教思想家として梅原猛を読む 第一章 闇から笑いへ:哲学修業時代 第二章 仏教の思想:上山春平との共同研究 第三章 古代史から人類哲学へ:独自路線の模索 第四章 「日本学派」の思想:国際日本文化研究センターの人脈 第五章 空海から法然へ:仏教研究の転換 終 章 顕密体制論と神仏融合:近年の研究との比較 あとがき 序 章 仏教思想家として梅原猛を読む 梅原猛は「哲学者」なのか/新旧京都学派との関係/和辻哲郎との違い/顕密体制の観点の欠如/本書の構成 第一章 闇から笑いへ:哲学修業時代 オタクな少年時代/敗戦直後の哲学科で/山内得立との関係/感情への注目/流転のロゴス/笑いの六つの定式/九鬼周造との関係 第二章 仏教の思想:上山春平との共同研究 新京都学派との出会い/上山との関係/地獄の思想と生命の思想/『仏教の思想』のねらい/官能性を肯定する密教/ニーチェ的な仏教/日蓮・親鸞・道元との関係/和辻の博士論文/文芸的な仏教理解へ/無の思想の正体/鈴木大拙への批判/文学者からの評価 第三章 古代史から人類哲学へ:独自路線の模索 古代史への関心/水戸学と国学の忌避/仏教から照葉樹林文化へーー上山春平の世界史的立場/文明の生態史観とパースの結合ーー上山の課題/陰謀論への傾斜/芸術畑からの反応/古代史からアイヌへ/小麦文明への対抗心/太陽神への注目/多神教対一神教ーー「文明の衝突」?/「近代の超克」との類似性/上山による梅原評 第四章 「日本学派」の思想:国際日本文化研究センターの人脈 オルガナイザーとしての卓越した手腕/初代所長に就任するまで/反ナショナリストの気概/人事・組織の特徴/三人の所長経験者/海域交流の視点/「身内」からの陰謀論批判/人文研との違い

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