なぜ人はカルトに惹かれるのか

脱会支援の現場から

瓜生 崇

2020年5月15日

法藏館

1,760円(税込)

人文・思想・社会

「これで、迷わず生きていけると思った」 自らも学生時代に入信脱会を経験し、アレフ(オウム真理教の後継団体)脱会支援に携わる著者は、信者に共通する正しさ依存の心理に注目する。 同時に、決してカルトに限らない問題なのではないかと気づいていく。 人は皆、何らかの正しさを握りしめて生きているのではないだろうか。 カルトに入る人と、入らない人との間に、はたして違いはあるのだろうか。 どうすれば、カルトから脱会できるのだろうか。 入信から脱会までの自身の体験を糧に信者と向き合い、「脱会とは、迷いなが生きる勇気を持つこと」とエールを送る。 [目次より] はじめに 第一章 私の入信と脱会体験 第二章 なぜ人はカルトに惹かれるのか 第三章 どうしたら脱会できるのか あとがき 参考文献 カルト問題の相談先 はじめに  第一章 私の入信と脱会体験 一九九三年、東京ーープロローグ  人生の目的ーー教団との邂逅  受験失敗ーー孤独と喪失  シーシュポスの神話ーー人生は無意味なのか  救われないぜーー地下鉄サリン事件への衝撃  過労死ーー激しい活動と大学中退  絶対無条件服従ーー考えることの放棄  講師部員ーー激しい活動と「仲間」への依存  インターネット対策ーー虚構の教団を守る  マインド・コントロールーーなぜ私は信じたのか  パラダイム・シフトーー「思考の前提」を疑うということ  脱会の決意ーー人生をやり直す 再就職と社会復帰ーー回復へのみちのり  親鸞会を除名にーーそして脱会支援へ   コラム1 カルトに定義はあるのか  第二章 なぜ人はカルトに惹かれるのか  カルトに入る時期や入信者の傾向はあるのか   宗教にニセモノと本物の違いはあるのか   なぜ「正しさ」に依存するのか   なぜ「正しさ」は暴走するのか   きれいな心のままでも人は殺せる   「宗教的正義」と「社会的正義」の境界線   なにが教祖を誕生させるのか   なぜ彼らは神秘体験を求めたのか   本当は迷い、もがいている     コラム2 カルトの見分け方はあるのか 第三章 どうしたら脱会できるのか  どうして脱会する必要があるのか   脱会という「正解」を押し付けていないか   カルトのことを偏見の目で見ていないか   思考停止はゆらいでいる姿   カウンセラーや自助グループの役割   家族のコミュニケーションの回復   教団とその教えについて知る   脱会と回復への道筋   カルト体験も人生のかけがえのない一ページ     コラム3 どうやって勧誘されるのか  あとがき  参考文献  カルト問題の相談先

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