からまりあい重なりあう歴史

植民地朝鮮の文化の力学

北海道大学大学院文学研究院研究叢書 32

権 錫永

2021年10月6日

北海道大学出版会

3,740円(税込)

人文・思想・社会

柳宗悦の朝鮮のための「愛の仕事」、移植された桜、文化的欲望をかき立てる博覧会…、そこに引き起された闘争・贈与・受容・敗北・創造。複雑に織りなされた植民地の文化の力学について、朝鮮の人々の思いを描き、「民族の物語」からの転回を見透す。 凡 例 序 章 民族主義を超えて 第一章 「白衣」の意味をめぐる闘争 はじめに  一 朝鮮人の病理化と白衣  二 柳宗悦と白衣  三 「白衣」をめぐる闘争  四 過去の痕跡と韓国人の「白衣」への意味づけ──結びに代えて 第二章 光化門・ヘテをめぐる物語と柳宗悦  はじめに  一 柳宗悦の追悼文──「東洋の純粋な建築を敬愛せよ」  二 移転される光化門をめぐる物語  三 「ヘテが哭いている」  結びに 第三章 「朝鮮の美」をめぐる日本人の文化実践──柳宗悦、浅川伯教  はじめに  一 柳宗悦と「朝鮮の美」  二 「朝鮮の美」という観念の問題  三 朝鮮陶磁礼賛と「高麗茶碗」  結びに 第四章 〈植民地の国花〉と〈帝国の国花〉(1)     ──無窮花(ムクゲ)と桜、二つの国花の異なる運命  はじめに  一 国花としての無窮花  二 〈帝国の国花〉・桜と「桜の国土」の拡張  結びに 第五章 〈植民地の国花〉と〈帝国の国花〉(2)     ─-朝鮮人の文化的欲望と伏流する民族主義  はじめに  一 朝鮮に蔓延する桜  二 無窮花と桜の間  結びに 第六章 「植民地の博覧会」と朝鮮の言論──朝鮮副業品共進会・朝鮮博覧会  はじめに  一 朝鮮副業品共進会  二 1929年の朝鮮博覧会  結びに 第七章 「ヨボ」という蔑称と「内鮮融和」  はじめに  一 「ヨボ」とは?  二 「ヨボ」という語の氾濫と朝鮮人の思い  三 他者の眼差しの内面化  四 「内鮮融和」と蔑称  結びに 終 章 「からまりあい重なりあう」経験・歴史 あとがき 初出一覧 図版一覧 索 引

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