古地図で楽しむ瀬戸内・香川

森正人

2023年1月20日

風媒社

1,980円(税込)

旅行・留学・アウトドア / 人文・思想・社会

記憶の地層をはがすーー。見出された風景美、近代航路で変容した旅、塩田風景の変遷、「名物」として発見されたうどん……地図・絵図を読み解き、これまで自明とされてきた伝統・文化・風景を問い直す。 はじめに 記憶としての土地の歴史/瀬戸内海や香川県の範囲について/香川県とは何か 当たり前を問う 香川県地図 第1章 瀬戸内から瀬戸内海へ 瀬戸内の風景/瀬戸内を行き交う人びと/江戸時代の旅人二人/金毘羅詣での風景 四国遍路の風景/瀬戸内の美的風景/新しい審美性/ダイナミックな瀬戸内海 第2章 交通機関の発達と瀬戸内海の風景 寒霞渓の漢文的風景美/寒霞渓を作り上げる制度/大阪商船と瀬戸内航路 瀬戸内海航路のパンフレット/近代交通機関により変容する旅/名所の公園化 屋島の名所化と鉄道/日本新八景問題/瀬戸内海国立公園へ/動き出す観光/博覧会の風景鬼ヶ島の発見/鬼ヶ島観光の風景/女木島桃太郎伝説の顛末 第3章 讃岐三白の風景 讃岐三白とは/瀬戸内と製塩/讃岐と塩田/高松から東側の塩田/製塩の歴史と坂出 近代の地図と鳥瞰図から見る坂出/塩田風景の消失/甘い風景/讃岐国の製糖 甘蔗畑の風景/松島の賑わいの風景/綿工業とふとんの神様/てぶくろの町 第4章 うどん県、それだけじゃない県 当たり前じゃないうどん/ハレの食事としてのうどん/麦畑の風景/醤油製造業の分布 いりこの風景/はまち養殖の風景史/うどん店の歴史/うどんの発見/美味しさの記憶 第5章 都市と道の風景 道が作る風景/高松城下町の風景/戦災と占領軍の作った風景/高松市街の刷新 中央通りと高松中央球場/観光高松大博覧会の風景/国体と風景の変化 第八回国民体育大会の風景/「不法マーケット」の風景/高松駅前広場と国際マーケット一九五〇年代の商店街の風景/一九七〇年代の商店街の風景 商店街の窮状と郊外店舗の登場/高松市以外四市の中心商店街素描 ショッピングスタイルの変貌と郊外 第6章 水害の風景 水の風景/満濃池の風景/西嶋八兵衛が作った風景/戦後の吉野川総合開発計画 四国は一つ 第7章 つなぐ、つながる風景 岡山と香川をつなぐ港/海難事故と瀬戸大橋への気運/夢と矛盾/橋がつなぐ風景 「一つ」という幻想と矛盾ー大島青松園/ゴミの島/アートでつなぐ 動く人たち/島をつなぐ船の役割 参考文献 おわりに

本棚に登録&レビュー

みんなの評価(0

--

読みたい

0

未読

0

読書中

0

既読

0

未指定

3

書店員レビュー(0)
書店員レビュー一覧

みんなのレビュー

レビューはありません

Google Play で手に入れよう
Google Play で手に入れよう
キーワードは1文字以上で検索してください