事を成すには、狂であれ
野村證券創業者野村徳七その生涯
福井保明
2019年11月30日
プレジデント社
2,200円(税込)
人文・思想・社会
証券業界ガリバーの礎を築いた男。
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会社人生
人情に厚い創業者の1代目徳七、タキ。 そして、事を成すには狂であれという言葉を掲げ、家族よりも危険や会社を優先して、その道を突っ走った新之助、弟の実三郎と共に二人三脚?、というよりむしろ独壇場で証券会社のトップまで上り詰めた男の物語。 2代目徳七の信条が今の野村証券にも根ざしていることがとてもよく理解できた。 利益を出すには危険が伴うのは当たり前。 嫌というほどの研修による一糸乱れぬ営業部隊 誠心誠意、何があっても嘘をつかない ゴリ押しをしない。 数字は人格だ。厳しい競争。 そして、それによって得られる一体感。 業界ナンバーワンの報酬。 調査部による詳細で膨大な情報。 何かあった時に、客に寄り添う。 そして、将来思い出してもらう。 目指すのは、今以上の未来。 豊かな社会の創造。 お客様に選ばれるパートナー。 挑戦。協働。誠実。 そんな今の経営理念の根幹を見させていただきました。それでもやっぱり衝撃だったのは、徳七の異常なほどのチャレンジングで、負けず嫌いで、喧嘩早くて、社内に厳しく、社外に優しく、そして一切自分の儲けというものに気を取られないその性格。 何度も博打のようにお金をかけていたのも記憶にあたらしくないが、その際に自分の家や財産まで全て投資を行っていた姿が本当に彼の性格を表している。0or100、やるかやらないか。そして危険を顧みずに行う。 その時に家族や社員を危機に瀕することがあっても構わず会社の生命を第一に考えられる姿がとても格好よかった。やっぱり、家族と仕事を両立できる人ってなかなかいない。 僕も後者をとれるような人間になりたいな。 ———————————————————- 《あらすじ》 明治時代初頭、大阪で両替商を興した初代野村徳七の 長男として生まれた二代目徳七(幼名・信之助)。父 の両替商「野村商店」を引き継いで公債や株式を扱い、 明治、大正、昭和と世界が激変する中、日露戦争、第 一次世界大戦の相場で莫大な利益を得て、野村財閥を 築き上げた男の生涯を描く。 証券業界ガリバーの礎を築いた男。 •福井 保明(ふくい・やすあき) 1952年生まれ。1976年、京都大学経済学部を卒業後、野村證券に入社。ニューヨーク勤務、営業企画部長、野村證券取締役などを経て、野村不動産投資顧問社長を最後に定年退職。幕末や中国古典を材に扱った歴史小説の執筆を続ける。剣道と少林寺拳法 の有段者。
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人情に厚い創業者の1代目徳七、タキ。 そして、事を成すには狂であれという言葉を掲げ、家族よりも危険や会社を優先して、その道を突っ走った新之助、弟の実三郎と共に二人三脚?、というよりむしろ独壇場で証券会社のトップまで上り詰めた男の物語。 2代目徳七の信条が今の野村証券にも根ざしていることがとてもよく理解できた。 利益を出すには危険が伴うのは当たり前。 嫌というほどの研修による一糸乱れぬ営業部隊 誠心誠意、何があっても嘘をつかない ゴリ押しをしない。 数字は人格だ。厳しい競争。 そして、それによって得られる一体感。 業界ナンバーワンの報酬。 調査部による詳細で膨大な情報。 何かあった時に、客に寄り添う。 そして、将来思い出してもらう。 目指すのは、今以上の未来。 豊かな社会の創造。 お客様に選ばれるパートナー。 挑戦。協働。誠実。 そんな今の経営理念の根幹を見させていただきました。それでもやっぱり衝撃だったのは、徳七の異常なほどのチャレンジングで、負けず嫌いで、喧嘩早くて、社内に厳しく、社外に優しく、そして一切自分の儲けというものに気を取られないその性格。 何度も博打のようにお金をかけていたのも記憶にあたらしくないが、その際に自分の家や財産まで全て投資を行っていた姿が本当に彼の性格を表している。0or100、やるかやらないか。そして危険を顧みずに行う。 その時に家族や社員を危機に瀕することがあっても構わず会社の生命を第一に考えられる姿がとても格好よかった。やっぱり、家族と仕事を両立できる人ってなかなかいない。 僕も後者をとれるような人間になりたいな。 ———————————————————- 《あらすじ》 明治時代初頭、大阪で両替商を興した初代野村徳七の 長男として生まれた二代目徳七(幼名・信之助)。父 の両替商「野村商店」を引き継いで公債や株式を扱い、 明治、大正、昭和と世界が激変する中、日露戦争、第 一次世界大戦の相場で莫大な利益を得て、野村財閥を 築き上げた男の生涯を描く。 証券業界ガリバーの礎を築いた男。 •福井 保明(ふくい・やすあき) 1952年生まれ。1976年、京都大学経済学部を卒業後、野村證券に入社。ニューヨーク勤務、営業企画部長、野村證券取締役などを経て、野村不動産投資顧問社長を最後に定年退職。幕末や中国古典を材に扱った歴史小説の執筆を続ける。剣道と少林寺拳法 の有段者。
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