憎らしいあいつ

ハーレクイン・イマージュ 446

ヴァネッサ・グラント / 和田 ゆみえ

1988年8月31日

ハ-レクイン

572円(税込)

小説・エッセイ

クリスティは週末を利用して、12年ぶりにソルトスプリング島を訪れた。10歳から16歳までの間、毎年夏休みを過ごした思い出の島だ。あのころの夢見る少女も、今ではすっかり大人の女になった。彼女はコミュニティ・カレッジの講師として立派なキャリアを築いている。今回ここへ来たのは、母にコテージの様子を見てきてほしいと頼まれたからだが、学科主任に志願するにあたって考えをまとめる意味もあった。その島でクリスティは、ブレーク・ハーディングに再会した。12年前の苦い記憶がよみがえる。あれは16歳の誕生日の夜…。

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久しぶりにプッツン系ストーカー男

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3.2 2017年05月30日

12年前に幼馴染のブレークに振られた過去を持つクリスティは、久しぶりに訪れた島でブレークに再会する。「明日また会おう」と言ったブレークとの約束を反故してさっさと早朝に島を出たクリスティ。2度とブレークに関わるつもりはないと決心していたからだ。帰宅のちにドライな医者の母から「あのコテージは売るわ」と言われる。そのあと講師に入った授業で、偶然ブレークが生徒として出席する。それからブレークは「君は、僕と一年以内に結婚して子供を作る事になる」と宣言する。クリスティは「あなた狂ってるわ!」と抗議すると「怒った君っ素晴らしいね」と言う。久しぶりのプッツン男ブレーク。お前は何を言ってるんだ。クリスティは冷え冷えとした家庭で育った。父は女遊びに忙しく、母は医者で、娘を都合よく無料でコンサルタントとして利用している。ブレークは、クリスティが恋人デビッドといい雰囲気になった場面でクリスティの部屋に乱入してデビッドを追い出す。自分も帰ると、次の日から電話攻撃。ひたすらクリスティと連絡を取ろうとしては避けられ、最終的にクリスティの仕事部屋にまで電話をかけて、誘惑する。それからクリスティが、大学講師の主任になりたがっている事を知るや否や「絶対だめだ!阻止するよ。僕にはそれができる」と言い、自分がその審査員の1人である事を教える。クリスティは全力を尽くして面接に挑み、帰宅すると何故がブレークがクリスティの家の中から出てくる。※クリスティは一人暮らし。反抗する気力も失せたクリスティは、ブレークに夕食を用意して貰ってデザートを食べてから、ブレークを追い出して眠る。朝起きるとまた勝手にブレークが台所で勝手に料理を作っていた。ぶ、ブレーク、本当にしつこい…!そのあと初めての夜を過ごした2人。が、次の日にブレークはメキシコに行ってしまう。一週間してクリスティが家に帰ると、鍵が変えられていて、ブレークの会社に抗議に繰り出す。それから水上飛行機で昔住んでいた島へ飛ぶ。そこで結ばれる2人。ヒロインがあとから告白すると言う珍しいパターンだった。ブレークの暴走っぷりが楽しすぎた。

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