まわり舞台

劇演評論家ドルー・チャーマーズの酷評のせいで初舞台の役を途中で降ろされ、今は、うらぶれた劇場の舞台に立つカースティー・スタナード。「田舎芝居の三流演技…」カースティーは、あの記事の切り抜きを今でもハンドバッグに忍ばせている。演劇学校を出たばかりの、駆け出し女優カースティーにとって、確かにあの役は重過ぎたかもしれないが、経験を積んだ今なら…やりこなす自信はある。ブロードウェイへの夢は、まだ捨ててはいない。