
夏のウエディングベル
ハーレクイン文庫
シャロン・デ・ヴィータ / 岸本かおり
1996年5月31日
ハーパーコリンズ・ジャパン
544円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
「あなたの弟さんのお友だちがまた来たわよ」使用人のベッシーの言葉に、ケイティはため息をついた。両親亡きあと、レストラン“メイベル”をきりもりしながら、女手ひとつで育ててきたというのに、弟は家出してしまった。さらに、弟の友人と名乗る男たちが訪ねてきては、なけなしの金をだましとっていく。いつもの悪友だと思ったケイティは、うんざりしながら、その男の前に歩み出た。しかし、その瞬間、ケイティは彼の青い瞳に射すくめられてしまう。それでも、持ち前の負けん気で、店から男を追い出しにかかるが、彼は契約書をちらつかせながら、ケイティに言った。「きみの弟は、この店の権利の半分をぼくに売ったのさ」。
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