夢ならさめないで

療養中のママのためにも、早く仕事を見つけなければ。目下失業中のバレリーは、以前からあこがれていたドノバン・エンタープライズの求人に応募した。面接にやってきた彼女は、あちこち引きずりまわされたあげく、社長のヘイル・ドノバンに会わされる。彼をひと目見て、どこか落ちつかないものを感じたバレリーだが、仕事の内容を聞いて唖然とした。「ぼくが求めているのは、これから二週間、ぼくのフィアンセのふりをしてくれる女性なんだ」社長秘書をするものとばかり思っていたバレリーは、ヘイルが引きとめるのもふりきり、憤然としてオフィスを出る。が、その夜、ヘイルが彼女のアパートに訪ねてきた。