
四つの愛の物語(’91)
クリスマス・ストーリー
ベイ・マシューズ / 青木亜樹
1991年11月30日
ハーパーコリンズ・ジャパン
1,431円(税込)
小説・エッセイ / 新書
高級メンズ衣料の専門店を経営するキャロルは、感謝祭の翌晩、教会の前でかすかな泣き声を耳にした。キリスト降誕場面のライトの中に、ほんものの赤ん坊が置き去りにされていたのだ。その子の世話を引き受けたのは、警察付きの心理学者クリス。だが、彼は、大ぜいの子供たちの世話をしているとはとても思えない、ひどい身なりの大男だった。(「キャロルのクリスマス」)。図書館司書のノリーンは、サンアントニオ郊外の小さな町で四歳の息子とひっそり暮らしている。彼女が五年前まで名門ヘイル家の嫁であったことを、町の住人は誰も知らない。クリスマスの買い物にサンアントニオに出かけた彼女は、会ってはならない、だがいちばん会いたかった人と再会して立ちすくんだ。それは亡き夫の兄で弁護士のグラントだった。(「サンタさんは魔法使い」)。一九七三年カリフォルニア州。空軍の気象官であるゲイルは、結婚式を明日のクリスマスに控え、妙に落ちつかなかった。それは、夫となるパイロットのマイクが、一ヵ月以内にベトナムへ赴かなくてはいけないからだった。だが、胸騒ぎはそのせいばかりではなかった。彼女はなぜか、数日前に紹介された、マイクの親友カイルのことが気になりはじめていたのだ。(「やがて来る春のために」)。アメリカ独立戦争のきっかけとなったボストン茶会事件に参加したイアン・マクレガーは、事件直後イギリス兵に撃たれて負傷する。ボストン郊外の農家の納屋に転がりこんだ彼を見つけ、看病したのは、その家の娘アランナ。ふたりは強く惹かれあうが、家族を戦いで亡くしたアランナにとって、戦士として生きるイアンは、愛してはならない男だった。(「一七七三年の聖夜」)。
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