岸辺のヤービ

福音館創作童話シリーズ

梨木香歩 / 小沢さかえ

2015年9月10日

株式会社 福音館書店

1,870円(税込)

絵本・児童書・図鑑 / 人文・思想・社会

「世界ってなんてすばらしいんでしょう!」あの晴れた夏の日、わたしが岸辺で出会ったのは、ふわふわの毛につつまれた、二本足で歩くハリネズミのようなふしぎな生きものでした。物語を愛するすべてのひとに贈る、驚きと喜びに満ちたファンタジー、マッドガイド・ウォーターシリーズ開幕。

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つばさ

感想文

starstarstarstarstar 5.0 2020年09月24日

児童書であるが、作者が好きなので購入。なんて美しい本だろう。箱入り。しかも、箱の中にもイラストがあって、ちょっと感激。 力強く、美しく、かわいい。読んでいる途中(私は読むのが遅いので、2週間かけて読んだ)この本を身近に置いていたのだけれど、まるで私もヤービの森の中にいるように思える。想像上のヤービの世界を具現化してなお、想像の余地を残す小川さんに拍手。 さて、内容。 最初はなかなか、意味がわからなくて少し苦労した。でも、そのまま読んで、セジロが出てきたあたりから、本の世界に入る。 食べるという事の意味を考えたり、キジバトの背に乗って空を飛ぶ冒険を楽しんだり、想像の世界を楽しむ。 この後のヤービは、どうなるんでしょう?と思いながら、2回目を読む。2回目は、灯心草や、アカゲラ、アオゲラ、ハンノキ、カワアイサなど、わからない単語をスマホで調べながら、より丁寧に読む。そうしたら、これが楽しくて、オオハシクイの映像を見たりして、想像が広がる。 とにかく、梨木さんらしさに溢れていて、存分に本の世界を楽しめた。 続きが読みたくて、近所のなじみの本屋さんに注文した。いつも、過激な本(鬼滅とか、誉田哲也とか)ばかり買う私なのに、注文書に“福音館書店”と書いた紙を見て、変な顔をする本屋さんの顔が笑えた。 あー、早く続きが読みたいなー。

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