歌えば魔女に食べられる

大海赫先生の最新刊。カバーも挿絵も大海先生の自作の彫り下ろしの版画！大海赫先生の残酷で極色彩のファンタジー炸裂。また、新たなトラウマがあなたの心に刻み込まれる。 魔女のヨルノ・ヤミのスキー場近くのペンションにひげの男が泊まりにきた。お金のかわりに"ネンネの木"の種で宿代を払うと言う。ヤミは怒って男の手を払った。男はこぼれた種をていねいに拾い集めて立ち去った。春になると不思議な芽が生えてきた。そして秋には木の実の代わりに赤ん坊がたくさん生ったのだ。ヤミは赤ん坊を油で揚げてタルタルソースをかけて食べるがなによりの好物だ。ヤミは大きくしてから食べようと赤ん坊たちが育つのを待つことにした。だが、その数は77人でしかも歌が大好きだ。ヤミは世間にばれるの心配して歌を歌うことを禁止した……