国内避難民問題のグローバル・ガバナンス

アクターの多様化とガバナンスの変化

赤星聖

2020年11月27日

有信堂高文社

5,060円(税込)

人文・思想・社会

増え続ける国内避難民に対して国際社会はどう対応するのか。 国境を越えて移動する難民と同様、またはそれ以上に「国内避難民」と呼ばれる国内において避難を強いられる人々もまた、国際的な人道支援を必要とする。国内避難民に対して人道支援を提供するグローバル・ガバナンスが、なぜそしてどのように変化してきたのか、その政治過程を解明する。 序章 国内避難民問題とは何かーー問題の所在/国内避難民問題に関する先行研究の検討/先行研究の問題点と本書の特徴 第1章 分析視角ーグローバル統治者間関係分析 アクターとしての国際機構と国際機構間関係/国際機構間関係からグローバル統治者間関係へ/研究設計 第2章 UNHCRと国内避難民支援の開始ーー難民保護ガバナンスの概要/国内避難民支援にに対するUNHCRの消極姿勢ーー南ベトナム避難民問題/国内避難民におけるUNHCRによる「一貫したガバナンス」の成立ーースーダン南部避難民支援活動/冷戦期国内避難民支援におけるUNHCRによる「一貫したガバナンス」の継続 第3章 国内避難民問題の論理転換ーー南部アフリカにおける難民・避難民の窮状に関する国際会議(1988)をめぐる政治過程 南部アフリカにおける強制移動問題の状況/UNHCRによる国内避難民支援ガバナンスの揺らぎ/国内避難民問題の国際的な議題設定過程ーー1988年SARRED会議/国内避難民支援に関する機関間調整の検討開始 第4章 協調アプローチからクラスターアプローチへーー国内避難民支援における調整方法の変化 湾岸危機後の国内避難民支援ガバナンスの改革の試みとその頓挫ーーDHAからOCHAへ/クラスターアプローチの導入ーー2005年人道支援改革 第5章 世界人道サミットとその影響 クラスターアプローチに対する評価/世界人権サミットとその成果ーーオーケストレーションとOCHA 終章 国内避難民支援ガバナンスの形成と変化ーー分析結果のまとめ/国内避難民支援ガバナンスの分析から得られる一般的含意/本研究の限界/むすびに代えてーーグローバル・ガバナンスにおける国際行政

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