自由な学びとは

サドベリーの教育哲学

ダニエル・グリーンバーグ / 大沼 安史

2010年9月1日

緑風出版

3,740円(税込)

人文・思想・社会

ダニエル・グリーンバーグが「サドベリー教育」について書いた本は数多いが、そのほとんどはエピソード中心の入門の書である。これに対し本書は、著者の「サドベリーの教育哲学」を全面的に展開したものだ。サドベリー・バレー校での経験から生み出された著者の教育理論の全結晶である。 物理学者であり科学史家でもある著者は、独自の視点で、古代ギリシャの自然哲学をはじめ歴史、言語、経済などさまざまな領域に分け入り、「自由な学び」を土台から再構築する。上意下達のピラミッド型組織から、対等な水平組織へ! 新たな「この時代」の、現実的な学校理論として、「自由とデモクラシーの教育哲学」を提起している。 序 1 恐怖が消えて行く 実はつながり合っていた、無関係に見えたいくつかの問題 鍵、それは進化が付与したもの 「恐怖」と「前近代文化」 恐怖と近代 ポスト産業期における恐怖からの自由 知識と不確実性 注目されるのを待ち望んでいたこと 前近代 近代世界 「ポスト産業期」 ランダム・創造・価値 ポスト・モダンの時代に考える 遊び 付記 一人とみんなをつなぐもの 卓越さの追求とデモクラティック・スクール 2 子どもたちと大人たち──人間行動をめぐるエッセイ ⑴ 「モードル」を創造するプロセスは、絶えざる新情報の吸収を含む ⑵ 「モードル」の創造プロセスは、外部に向かって拡大する、ダイナミックな探求である ⑶ 私たちの「モードル」をめぐる取り組みは、思考の意識的・無意識的なレベルで生起する ⑷ 「モードル」はすべてを包含するものであり、明示的な記述で限定できるものではない ⑸ 「モードル」は常に、自ら変化と修正を続ける ⑹ 「モードル」の維持は、主要な精神活動であり、生存への欲求に埋め込まれたものだ ⑺ あらゆる学習、思考、問題解決は「モードル」によるものであり「モードル」に関連したものだ ⑻ 他者との間の、あらゆる社会的な相互作用は、当事者の「モードル」同士がうまく繋がり合う、 その度合に依拠する 後記 3 サドベリーと「現実世界」 サドベリーと二つのエコノミー マネー・取引・経済秩序の進化 4 教育の意味 学ぶこと、教えること、そして教師であることについて 関心を持つということ 「関心」というものの「兆シンプトン候」とは何か? 「関心」の兆候を示している人に、どんな正しい「対トリートメント症療法」を施したらよいか? 兆候を示していた者が適切な対症療法を受けた時、その「予プログノーシス後」はどんなものになるのか? 「関心」というものの「原エティオロジー因」とは何か? 「一九六八年」から──訳者あとがき

本棚に登録&レビュー

みんなの評価(0

--

読みたい

0

未読

0

読書中

0

既読

0

未指定

2

書店員レビュー(0)
書店員レビュー一覧

みんなのレビュー

レビューはありません

Google Play で手に入れよう
Google Play で手に入れよう
キーワードは1文字以上で検索してください