1960s 失踪するアメリカ

安部公房とポール・オースターの比較文学的批評

大場健司

2022年12月16日

春風社

4,950円(税込)

人文・思想・社会

「失踪」を鍵語に、作品群から1960年代の時代相を浮かび上がらせる。「失踪」とは、かけがえのない個人になるためのプロセスだ。 序 章 ●第一部 脱アメリカの物語 第一章 砂の歌ー安部公房『砂の女』とアメリカ文学の「辺境」 第二章 穴の水脈ー安部公房『砂の女』とポール・オースター『闇の中の男』 ●第二部 アメリカ文学との相互交通 第三章 「既成事実」からの失踪ー安部公房『燃えつきた地図』とアメリカ文学の「都市」 第四章 「ピカソの石版画」から「泣く女」へ ●第三部 エッセイと同時代言説 第五章 一九五〇年代日本におけるアメリカ論ブームと安部公房 第六章 生々しい素顔ー安部公房「ミリタリィ・ルック」と軍服をめぐる同時代言説 第七章 SF的想像力と遊牧民ー安部公房「異端のパスポート」と人類の起源 終 章

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