スリー・カップス・オブ・ティー
1杯目はよそ者、2杯目はお客、3杯目は家族
Sanctuary books
グレッグ・モーテンソン / デヴィッド・オリバー・レリン
2010年4月30日
サンクチュアリ出版
2,090円(税込)
小説・エッセイ
1993年、ひとりのアメリカ人男性がK2登山に失敗し、パキスタンの小さな山村で助けられた。村人たちの手厚いもてなしに胸を打たれた彼は、恩返しをしようと再びこの地に戻り、「女子のための学校を作る」と約束する。だが、お金もツテもない。しかもそこは女性の権利が制限され、タリバンのような過激派が勢力を広げる保守的なイスラム社会。いにかして男はこの無謀な取り組みを成功に導いたのか。全米が熱狂した真実の冒険ストーリー。
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ばななちゃん
忍耐の大切さ
※要約(ネタバレ注意) 登山家であり看護師である著者グレッグさんは、パキスタンのとある貧しい村のために、ひとつの学校を建てることを誓います。この物語は、その決意から何十という学校をつくるまでの奮闘記です。 グレッグさんは帰国後、自分の生活を切り詰めながら、寄付金を募る数百通もの手紙を送りますが、なかなか寄付金は集まりません。やっとの思いで知人の紹介から寄付をしてくれる人を見つけ、パキスタンの村へ建築資材と共に戻りますが、学校を建てるためにはまず橋を架ける必要があることを知ります。 泣く泣く帰国しますが、再び橋を建設するための費用を手に入れ、村の人たちの協力のもと、橋を架けることに成功します。そして念願の学校を建て帰国すると、それが自分の天職であることを悟り、財団としての活動が始まります。 米国での寄付金を募る活動と、パキスタンでの学校を建てる活動の往復の年月。大勢の子供が学校に通えるようになりますが、その間にアフガニスタン紛争が勃発し、グレッグさんの活動は難化していきます。しかし、「テロの原因は教育の不足にある」という信念のもとに、彼は戦争への疑問と学校設立への支援を訴え続けます。 様々な人との出会い、手に汗握る命懸けの活動、グレッグさんの勇気と優しさ、人間味の溢れる行動など、物語としても面白く読むことができました。 何かを成し遂げるには忍耐が大切であるということを考えさせられます。寄付金を集めるために辛抱強く連絡を送り続けたこと。たとえ席がガラガラでも講演会を続けたこと。村の人々との信頼を築くために遠回りに感じる宴会や茶会に出たこと。 私たちは何事も目標を達成するために期限を決めて急ぎ行動しますが、うまくいかない時もあります。うまくいかない時も、きっと然るべき時にうまくいきます。大切なのは、言葉にし、伝え続けることなんだと実感します。
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