スターリン批判

和田春樹

2016年5月31日

作品社

3,190円(税込)

人文・思想・社会

本書は、20世紀に誕生し、20世紀に消滅してしまった、ソ連国家社会主義体制の決定的な転換点となった5年間を描き出す試みです。1953年、「人類の理想を体現した国家」と称した国で、「神」とも崇められた独裁者スターリンが死ぬ。「神」に従ってきたソ連共産党の政治局員たちは、彼が行なった“悪夢”のような大粛清の全貌を知り、どのような葛藤のすえに事実を公表し、スターリンへの批判を行なったのか?そして、古参党員や歴史家をはじめとした多くの人々が、いかに社会を変革していくべきかを、悩み、模索しはじめたのか?さらに東欧諸国では、いかに市民が民主化を求めて立ち上がったのか?しかし、その“希望”は無惨に圧殺されていく…。人間とは、いかなる社会にあっても、国家の統制に抗して、信念にもとづき不正義を正す努力をせずにはおれない、という実例を見ることができるでしょう。1953年から56年のソ連という極限状況で、変革を求める人々の姿は、普遍的な感動を与えてくれます。

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