日本を開国させた男、松平忠固
近代日本の礎を築いた老中
関良基
2020年6月30日
作品社
2,420円(税込)
人文・思想・社会
“開国”を断行したのは、井伊直弼ではない。 誰よりも海外情勢を認識し、徳川斉昭や井伊と対立して開国・交易を推進。そして養蚕業の輸出の基盤を造った松平忠固。その歴史的真相と実像を初めて明らかにする。 ★確実な史料・文献を用いた「日本開国史」への異議申し立て 松平忠固こそが、日本「開国」の舵取りだったとし、これまでの「日本開国史」に異議申し立てを行なう。大奥や上田藩の生糸輸出の話も興味深い。忠固の未刊日記や確実な史料・文献を用い、読みやすい工夫も随所に施されている。--岩下哲典(東洋大学教授。歴史学者) ★明治維新を神話化するためには「幕府は無能」でなければならず、“開国の父”松平忠固は、闇に葬られる運命にあった。〈交易〉を切り口に、日米修好通商条約の「不平等条約史観」を鮮やかに覆す。世界資本主義へデビューする日本の姿を克明に描いた“開国のドラマ”。--佐々木実(ジャーナリスト。大宅壮一ノンフィクション賞、城山三郎賞ほか受賞) 「従来の歴史書において松平忠固は、開国期の老中として名前のみ登場することはあっても、阿部正弘、徳川斉昭(なりあき)、井伊直弼といったビッグネームの影に隠れてほとんど空気のように扱われてきた。ごく稀に、“空気”以上の言及がなされる場合は、ほぼ“佐幕一辺倒の頑迷な「保守家」”で、改革派の一橋派の前に立ちふさがる「南紀派」……といった批判的な文脈においてであった。本書において、それが完全に誤った評価であることを実証したい。 すなわち、この「超」がつくほどマイナーな人物を取り上げる理由の第一は、松平忠固ほど日本史上重要な業績を残しながら、彼くらいまったくと言ってよいほど評価されていない人物も珍しいからである。その歴史的功績に比して、正当な評価がほとんど与えられてこなかったのである。したがって、本書をもって、この人物の業績を明らかにする価値は十分にある。この人物を今後も無視しつづけて良いのか否か、読者の判断を仰ぎたい。」--本書「はじめに」より ******** 【目次】 [はじめに]“開国”を断行したのは、井伊直弼ではない、松平忠固であるーー政敵たちと熾烈な闘いを繰り広げ、開国・交易を推進した老中 第1章 日米和親条約の舞台裏ーー徳川斉昭と松平忠優の激闘 第2章 日米修好通商条約の知られざる真相──井伊直弼と松平忠固の攻防 第3章 “不平等”でなかった日米修好通商条約 第4章 日本の独立を守った“市井の庶民”たち 第5章 日本の独立を脅かした“尊攘志士”たち 終章 近代日本の扉を開いた政治家、松平忠固 あとがき
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