
聖徳太子と蘇我入鹿
海音寺潮五郎
2021年7月16日
作品社
2,090円(税込)
小説・エッセイ
稀代の歴史小説作家の遺作となった全集未収録長篇小説『聖徳太子』に、“悪人列伝”シリーズの劈頭を飾る「蘇我入鹿」を併録。海音寺古代史のオリジナル編集版。 聖徳太子千四百年遠忌記念出版! 聖徳太子の究極の目的は、くりかえし書いて来た通り、旧来の社会組織を解体して、日本を新しく誕生させるにあった。 これは蘇我馬子をはじめ全豪族の権益の根本的否定である。彼らがもし太子のこの心を知れば、全力をあげて抵抗するに相違なかった。太子にはこれがわかっているから、胸中深く秘めて、決して他に見せず、馬子をふくむ豪族らには、 「日本を中国のような開明の域に進めるためには、これは必要なのだ」 とだけ説明して同意させ、しくしくと布石をつづけた。冠位十二階の制定もそれ、十七条憲法もそれ、遣隋使の派遣もそれ、留学生、留学僧の派遣もそれ。 仏法を興隆するためにみずからしきりに寺を建てたばかりか、豪族らにも建てることを奨励したのも、この目的のためもあったとしか思われない。(本書「日出づる国」より) 「聖徳太子」 聖徳太子誕生/仏と神/野心と欲情/天下大乱/殺し屋・東漢ノ駒/神かくし/摂政太子/日出づる国 「蘇我入鹿」
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