天下人信長の基礎構造

仁木宏 / 鈴木正貴

2021年1月15日

高志書院

7,150円(税込)

人文・思想・社会

本書では、上洛後の信長の時代を描くことをあえて主題とせず、美濃・尾張の室町・戦国時代を対象に、美濃国では長井氏・斎藤氏、尾張国では信長以前の織田氏から分析をはじめ、それが信長の時代にどのように展開してゆくのかを論じる。単なる政治過程論、軍略分析ではなく、地域社会の実態を精査することから、その上部構造としての織田信長権力の特質の解明を目指す。信長が成した事績の本質的な議論について、本書によって一石を投じたい。 緒 言……………………………………………………鈴木正貴・仁木 宏 第1章 長井長弘の権力確立過程……………………三宅唯美(恵那市教育委員会) はじめに/汾陽寺文書にみる長井長弘の立場の変化/明応敗戦後の政治体制と長弘の位置の推移/宿老層の在地拠点形成/土岐頼芸の大桑移居と新たな近臣の形成/おわりに 第2章 斎藤道三登場前後の城と町…………………内堀信雄(岐阜市文化財保護課) はじめに/福光・枝広/「大桑」・小島城・古橋城/井口周辺(一五〇九〜一五三九)/稲葉山城と城下町(一五三九〜一五六七)/岐阜城と城下町(一五六七〜一五八二)/拠点城郭の形成/おわりに 第3章 斎藤義龍・龍興の外交と家臣団編成………石川美咲(一乗谷朝倉氏遺跡資料館) はじめに/斎藤六人衆の登場/六角氏・伊勢氏・三好氏との同盟/永禄七年のクーデターと武田氏との同盟/おわりに 第4章 都市開発史としての尾張の守護所…………鈴木正貴(愛知県埋蔵文化財センター) はじめにー目的と研究史ー/尾張の政治的概況と守護所の変遷の特徴/萱 津/下 津/清 須/岩 倉/まとめ 〈コラム〉『信長公記』からみた清須城………………仁木 宏(大阪市立大学大学院教授) 第5章 織田信長と小牧山……………………………小野友記子(小牧市教育委員会) はじめに〜小牧山城の歴史と縄張〜/小牧山城の発掘調査と石垣/小牧山城下町/『信長公記』と信長の小牧山城/まとめにかえて 第6章 中近世移行期美濃国における権力と都市……仁木 宏(大阪市立大学大学院教授) はじめに/土岐氏・斎藤氏時代の「都市法令」/織田氏時代の都市・流通支配の展開/美濃における「寺内」の展開/豊臣政権期の都市・流通の勃興/おわりに 結 語………………………………………………………仁木 宏

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