妖怪学新考

妖怪からみる日本人の心

MC新書

小松和彦

2007年7月31日

洋泉社

1,870円(税込)

人文・思想・社会 / 新書

著者の学問研究の原点には、若き日の学生運動の体験がある。排除されたものへの共感と研究テーマとしての日本文化の中にあり続けた「闇の精神世界」が結合したのである。そのことが、「神」として祀られる存在がある一方で、祀られていない存在としての「妖怪」を発見することになる。さらに、学問研究の中心は「神」への関心が高いが、「妖怪」は研究の価値すら認めないアカデミズムへの批判にも繋がった。しかし、著者は、その原点を凌駕し、独自の人類学的な民俗研究を基礎に、好ましくない「超自然的な力や存在」である妖怪を研究することが、日本人の精神構造を理解する上で重要な学問的方法であることを提唱する。デビュー作『神々の精神史』以来、着実に積み重ねてきた「小松妖怪学」の基本テキスト。

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