
夏祭りの戯れ
大西 昭彦
2018年6月22日
東方出版
2,200円(税込)
人文・思想・社会
夏は祭りの季節。日本全国のそこここに非日常の空間が出現する。 神々の大祭から鬼たちの奇祭まで、全国の70あまりの祭りをとり あげ、その多様さと謎を解き明かす。 序章 祭りに隠されているもの 〈祭祀機械〉とテロリズム/増殖の冬祭り、浄化の夏祭り/生者と 死者のシンメトリー/〈見えない存在〉による演劇と破壊 第1章 火のもつ不思議な力 火は異界への通路/北方民族の魂と語らう/富士山と巨大たいまつ/ 熊野の山に燃え立つ炎/京都を焦がす送り火/三河に伝わる火の技術 第2章 神輿、山を駆け水を渡る 都から広がった神輿文化/木曽の荒ぶる神輿/夏の海と茅ヶ崎甚句/ 海洋信仰と通過儀礼/水による神輿の清め/ 関東神輿の「水掛け」 第3章 巨大な山車が町を練る 神を迎える豪華な飾り/那須烏山の巨大な「山」/博多っ子の魂、山笠 /夜に変身する大山笠/優美な髭籠に神が宿る/牛鬼の山車が練り歩く /雨を呼ぶ讃岐の竜 第4章 異界につながる船の祭り 海洋民族としての記憶/水に映る壮麗な提灯飾り/豪華絢爛、なにわの 川祭り/厳島に伝わる平家の栄華/華やかでやがて寂しき精霊船/ニラ イカナイとハーリー 第5章 京から広がる祇園の祭り 祇園祭のポリティクス/八坂神社と山鉾町/近江商人たちの曳山/神に 嫁ぐ南会津の花嫁/唐津の巨大な岩山笠/津和野に伝わる鷺の舞 第6章 海路がつなぐ北の祭り 上方文化、北国に伝わる/勇壮優美な能登のキリコ/簡素なキリコと あばれ神輿/たてもんと漁師町の熱気/揺れる竿燈、稲穂の実り/ね ぶたを流す青森の夏 第7章 死霊たちとともに踊る夜 陶酔を呼びこむ狂おしい踊り/水の郷、奥美濃の盆踊り/ぞめきの リズムと阿波の夏/亡者と踊る西の島、北の里/紙灯籠を頭にのせ て/陽気さ漂う北のよされ 第8章 祭囃子が聞こえてくると 時空間を切りとる祭りの音/情感漂う風鎮めの夜/夜叉や幽霊たちの 陣太鼓/異国的なジャンガラの響き/日本一やかましい囃子/鉦と太 鼓の叩きあい 第9章 生き物を仲立ちとして 蠱毒のコミュニケーション/カマキリのかぶり物で舞う/吉野の聖域に 蛙あり/ 神を降ろすキツネの化粧/田園をゆく張り子の動物/野馬、 東北を駆ける 第10章 異形のものたちを招く 祭りにとりこまれた「遊び」/女性を襲う暴れ天狗/地獄を舞台に鬼が 舞う/ゴーサマにつかまれば命がない/増殖をうながす田植え祭り/異 形の仮面神、悪石島に出没/南洋からきた不思議な神 各章で紹介したおもな夏祭り一覧
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