スイス文学・芸術論集 小さな国の多様な世界

スイス文学会

2017年6月25日

鳥影社

2,090円(税込)

人文・思想・社会

スイスをスイスたらしめているものは何なのか。文学、芸術、言語、歴史などの総合的な視座から、小さな国の大きく豊かな存在の秘密を明らかにする。 大串紀代子 『私たちスイスの立場』 -カール・シュピッテラーの演説 曽田長人 J・R・V・ザーリスのスイス観 -冷戦期の中立理解を手がかりに 中川裕之 多言語グラウビュンデンのレト・ロマン語方言の書きことば成立の歴史 識字教育につながる聖書翻訳とその文学的開花例としての抒情詩 川島隆 シャルル・トリッテンの『ハイジ』後編 -スイスの国民的アイデンティティとの関連で 鍵谷優介 ヘルマン・ヘッセとスイス -「郷土愛」と「ナショナリズムからの離脱」 若林恵 ポリフォニーの響き -ローベルト・ヴァルザーの散文における音楽性 新本史斉 「チビノヤコプリ ジジノヤコプニ ヨロシク ヘディ」あるいはフリードリヒ・グラウザーの探偵小説『体温曲線表』における言語の複数性と言語の彼岸 関口裕昭 マックス・フリッシュ『アンドラ』におけるユダヤ人像 -バッハマン、ツェランとの伝記的関係からの考察 松鵜功記 罪なき者の罪 -ルーカス・ベアフース『100日間』におけるヨーロッパ理念の解体と当事者性について 橋本由紀子 二種類の小人が意味するものークリストフ・バドゥー他『連邦警官ショッホー赤いとんがり帽子作戦」における小人のモチーフ 須永恆雄 アドルフ・ヴェルフリ -無限増殖混淆曼荼羅ー字と絵のカオス・コスモス

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