
アドルノの教育思想
「アウシュヴィッツ以後」の啓蒙
白銀 夏樹
2019年10月18日
関西学院大学出版会
3,300円(税込)
人文・思想・社会
「アウシュヴィッツ再来の回避」を出発点とし「多様なものの共生」というユートピア理念のもと語られたアドルノの教育論。啓蒙的教育観とは異なる彼の教育思想の特徴を明らかにする。 凡例 序章 問題関心と研究の課題 第1節 問題関心 ──啓蒙と教育の現在 第2節 研究の対象と目的 第3節 先行研究の動向 第4節 研究の手法と展開 第1章 教育論者としてのアドルノ 第1節 生い立ちと亡命期の社会批判 第2節 戦後ドイツの民主化と教育への関心 第3節 教育論者としてのアドルノ 第2章 アドルノ教育論の問題意識 ──自我形成をめぐる社会批判と教育 第1節 アドルノ教育論における社会心理学的批判 第2節 「脆弱な自我」という問題 第3節 「強靭な自我」への期待 第4節 自我形成のアポリア 第5節 「自我の脆弱化」を回避するための教育 第3章 自律への教育 第1節 自律概念のアポリア 第2節 啓蒙に対するアドルノの批判と期待 第3節 啓蒙としての教育 第4節 カント道徳哲学に対するアドルノの批判 第5節 アドルノの道徳哲学 第6節 他律を回避する知的営為としての自律と教育 第4章 経験への教育 第1節 主体と客体の「不透明な間」の経験 第2節 社会批判と自己省察における経験 第3節 文化産業の中での経験 ──テレビ・メディア批判を手がかりとして 第4節 西洋近代芸術としての音楽の経験とその教育 第5節 子どもの経験の可能性 第5章 自己形成の時間意識 ──人間形成における自律と経験の意味 第1節 Bildung概念とその時間意識の問題圏 第2節 人間形成をめぐる時間意識の変容 第3節 絶対的モデルネの時間意識 第4節 叙事詩的時間意識とその人間形成論的射程 第5節 自律と経験による自己形成の可能性 結章 アドルノの教育思想 第1節 総括 ──自律と経験による自己形成のための教育 第2節 アドルノの教育思想 あとがき 主要参考文献 索引
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