平家物語への羅針盤

武久 堅

2022年9月20日

関西学院大学出版会

2,200円(税込)

人文・思想・社会

『平家物語』は一体、誰がどのようにして今日の姿に作り上げたのだろうか。研究者である著者がわかりやすく親しみやすい文体でまとめ、すべての読者を魅力ある時空間へ誘う羅針盤的文学旅案内。  はじめに 第一章 『平家物語』の「発生」から「成立」「変容」まで  一 『平家物語』の「発生」  二 原『平家物語』の誕生  三 現存『平家物語』への道  四 『平家物語』の成熟  五 『平家物語』の方法  六 琵琶法師による「平家」というファミリーストーリーへの改編  七 『平家物語』の多様化  八 歴史解釈の知恵の宝庫『源平盛衰記』 第二章 『平家物語』の全体像──後白河院院政期の歴史文学として  一 『平家物語』の五つの魅力  二 あらまし  三 原典の構成  四 成立の時代  五 影響と価値  六 原典と参考書  七 作品の舞台  八 女性像  コラム 琵琶法師の「平曲」を類似した章段で束ねました 第三章 木曽義仲小論  一 「義仲像」を訪ねて  二 母親の一言が紡ぎ出す、義仲と乳兄弟の物語──「木曽最期」に、契りの美学を凝縮  三 「木曽最期」を語って、母親の「最後の一句」へ──「木曽最期」は語り尽くされているか  コラム 義仲幼年期の拠点「木曽の山下」とはどこか 第四章 『平家物語』の散歩道  一 平家重代の家臣「家貞・貞能」父子と侍大将「盛国・盛俊」父子  二 絵巻の中の後白河院とその近習たち  三 源平合戦の虚と実 第五章 『平家物語』の生き物たち  一 鱸  二 鷹  三 鶉・雲雀  四 馬  五 牛  六 山鳩  七 猿  八 ほととぎす  九 鷺・千鳥・雁  十 鵯    十一 鼬  十二 蛇  十三 鶏  十四 鹿  十五 いるか  十六 龍 第六章 建礼門院八百年  一 平家物語と諸記録にみる、建礼門院逝去の年月日について  二 「女院終焉の地」について  三 法皇の「大原御幸」の意図と成果(文治二年〈一一八六〉) 第七章 『平家物語』の旅人  一 寂光院巡礼記  二 『平家物語』の旅人──主役は、人物を浮かべて流れる、時の河である  年表  略系図  本書に引用の本文  参考図書  あとがき

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