幻想と復讐

中野 順哉

2024年2月28日

関西学院大学出版会

2,090円(税込)

人文・思想・社会

可動式日本間「器」(UTSUWA)。開発者の建築家・内田利惠子氏や、製作に関わった職人たちへのインタビューから導き出したキーワードをもとに、「器」を舞台とする戯曲を創造する。 第一部 「和室」という幻想、そして復讐  「器」と出会う  「縮減模型」の幻想  木の好きな建築設計士・内田利惠子  木と空間と時間─木工職人・前田秀幸  「風」に囲まれる日常─表具師・中野泰仁・智佳子  消滅してゆく「時間」─畳製作技能士・大江俊幸  大量生産の中で暮らせば、人も枯れる─ステンドグラス作家・和田友良  和室という問題意識  「和室」を見る目  復讐 第二部 どのような戯曲にするのか  万物との複雑な関係  装置としての和室  他者の目によって与えられる「役割」  「器」の舞台と試作品について 第三部 戯曲「器」  第一幕  第二幕  第三幕  第四幕  第五幕 参考文献

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