
動的平衡 ダイアローグ
世界観のパラダイムシフト
福岡 伸一
2014年2月28日
木楽舎
1,650円(税込)
科学・技術
動的平衡は、古くて新しい世界観であり、機械論的・因果律的な世界観に対するアンチテーゼ、あるいはアンチドート(解毒剤)としてある。この考えに共鳴してくれた人たちとともに、世界の過去・現在・未来を動的平衡の視点から論じ合った記録。 プロローグ 第一章 見えないものに、動的平衡は宿る カズオ・イシグロ 記憶とは、死に対する部分的な勝利なのです 平野啓一郎 複数の「私」を生きる - 分人主義とは ? - 佐藤勝彦 「知的生命体」が宇宙にいるのは必然か 玄侑宗久 無常の世では「揺らぐ」ことが強さである 第二章 目に映るものは、動的平衡と寄り添う ジャレド・ダイアモンド 未来の知は「昨日までの世界」に隠されている 隈 研吾 建築にも新陳代謝する「細胞」が必要だ 鶴岡真弓 「ケルトの渦巻き」は、うごめく生命そのもの 千住 博 「美しい」と感じるのは、生物にとって必要だから 対談を終えて
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toruo
(無題)
実はこの先生の他の本を読んでみて挫折したことがあってなかなか手が出なかったのだけど気にはなっていたので思い切って手にとってみました。すごく大雑把に言うと…例えば分子レベルで言うと我々の体は一定の期間ですっかり入れ替わってしまっている、実体であり固定された存在に見えて常に動いており変化している、これを動的平衡と作者は呼んでおりそれに共鳴した人達との対談集。会話ベースなので分かりやすくとっつきやすくて良かった。文学、美術、建築、宗教など各界から万遍なく識者が集められていて非常に興味深い話ばかり。すごく面白かった。個人的に、地球上の分子の数って変わらなくて人類が増えたら他の生物が減る、とかそういう関係なんじゃないか、とか素人ながら思っていたのでその辺も追求してみたくてもう少し頑張って他の本も読んでみようと思いました。それにしても先月の俺だった分子が今はどっかで別の形…例えばアルゼンチンで雑草になってるとか、だったらすごく面白いな、とか思ったんだけどそもそも解釈が間違ってるのかな(笑)
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