
忘却の引揚げ史
泉靖一と二日市保養所
下川 正晴
2017年7月21日
弦書房
2,420円(税込)
人文・思想・社会
戦後日本の再生は、ここから始まる。 いわゆる戦争問題は、本土大空襲、原爆、沖縄戦を中心に語られることが多い。さらに、戦後史の重要問題として、「敗戦後の引揚げ」があるが、この問題はほとんど研究対象にならず忘却されてきた。 本書は、戦後最大の戦争犠牲者=引揚げ者の苦難のうち、大陸でソ連軍等から性暴行を受けた日本の女性たちを救護(中絶処置、性病治療)し、戦後を再出発させた人々に光をあてた労作。さらに、その中心人物で、〈災害人類学〉の先駆者・泉靖一を再評価する。 【目次より】 第1章 「二日市」からの旅 佐世保の光景/福岡市の無関心 第2章 二日市保養所の真実 二日市保養所の誕生/『水子の譜』の衝撃 第3章 証言と「問診日誌」 敗者の沈黙/波多江兄妹の証言 第4章 泉靖一という男 植民地二世・泉靖一/朝鮮版ジブリの世界 第5章 泉靖一の闘争 敗戦前夜の予言/京城帝国大学 第6章 聖福寮の山本良健 引揚孤児施設「聖福寮」/聖福寮とYMCA人脈 第7章 石賀信子と保母たち 「聖福寮」の孤児たち/引揚港・佐世保 第8章 映像の力・上坪隆 「引揚港・博多湾」/筑豊と戦争を撮る 第9章 次世代へ語り継ぐ 最大の戦争犠牲者/抑圧された性暴行史 ◉年表で見る「引揚港博多」の戦前戦後
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