たとえ悪者になっても ある犬の訓練士のはなし
静山社ノンフィクションライブラリー
佐藤 真澄
2021年7月7日
静山社
1,430円(税込)
絵本・児童書・図鑑
「北栃木愛犬救命訓練所」所長中村信哉さん。人を咬む危険がある犬を専門にあつかう、犬の訓練士だ。あずかっている犬の中には「あまりに危険で、殺処分するしかない」と宣告された犬もいるが、どんなに狂暴な相手だろうと、どんなにきびしい訓練になろうと、ひるまずに立ち向かう。しかし、時に体罰をともなうその訓練法には「絶対反対!」の声も大きく、あるTV番組で取り上げられるや、賛否両論の大反響を巻き起こした。それでも、中村さんをたよりにする飼い主は後を絶たない。「暴力訓練士」と呼ばれようと、「悪者」だと非難されようと、中村さんがこの仕事を続ける理由とは? はたして、きびしい訓練を受けるのと、殺処分されるのとでは、犬にとってはどちらが幸福なのかーー実在の訓練士を追ったノンフィクション。
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