足利義政

シリーズ・室町幕府の研究 第5巻

木下昌規

2024年5月2日

戎光祥出版

7,700円(税込)

人文・思想・社会

室町幕府八代将軍足利義政。幕府の大きな転換点となった応仁・文明の乱の際に将軍であった義政は、「東山文化」を代表とした文化活動については注目されるも、施政者としては批判的に評価されていた。 本書では、足利義政の政治とその体制、文化について再評価させる11本の論考と義政の生涯とその権力変遷を辿った総論から、室町幕府の転換点・義政とその時代の実態に迫る。 総論 足利義政の権力と生涯  木下昌規  第1部 義政期の政務体制    1 嘉吉の乱後の管領政治  鳥居和之  2 室町幕府の訴状の受理方法ーー義教・義政期を中心に  鳥居和之  3 管領制と大名制ーーその転換  五味文彦  4 「三魔」--足利義政初期における将軍近臣の動向  家永遵嗣      第2部 将軍直臣と幕府政所  1 室町将軍家の女房についてーー義政期を中心に  鈴木智子  2 足利将軍が一門の「名字」を与えること   --将軍側近職制の展開と関連において  設楽 薫  3 「政所内談記録」の研究     --室町幕府「政所沙汰」における評議体制の変化について  設楽 薫  4 応仁の乱勃発前後における蜷川親元の動向  設楽 薫  5 室町幕府政所の構成と機能ーー文明期を中心として  森 佳子 第3部 義政時代の文化と史料    1 東山殿足利義政と被差別民ーー東山殿造営を中心に  家塚智子  2 室町時代公武月次歌会の諸相ーー応仁・文明の乱を軸に  川上 一

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