
「モジュール化」対「すり合わせ」-日本の産業構造のゆくえ
中田 行彦 / 安藤 晴彦 / 柴田 友厚 / 中馬 宏之
2015年2月7日
Book Way
1,760円(税込)
■本書の目的 なぜ,ここまで日本のものづくりは崩壊してしまったのだろうか? 日本は,スマートフォン(スマホ),液晶,半導体,太陽電池などでも,世界シェアを急激に低下させた。 なぜ日本の競争力は急激に低下してしまったのか? その原因として,個別企業の競争戦略,経営者の経営判断とともに,「産業構造」の変化が大きく影響する。 経営戦略,経営者の経営判断とともに,「産業構造」の変化が大きく影響する。 「産業構造」とは,経済全体を構成する各種の産業の比重や仕組みや関係を意味する。つまり産業の外部環境であり,この外部環境とその変化に,あらゆる産業が影響を受ける。 この産業構造の変化に対応できなければ淘汰される。 日本はグローバルな産業構造の変化に対応できていないのではないか。このグローバルな産業構造の変化を,ビジネス・アーキテクチャの視点で分析することが目的である。 この研究の意義は,ビジネス・アーキテクチャの概念を再定義し,その変化がグローバルな産業構造に与える影響を明らかにすることである。 その最終的な目的はグローバルな産業構造に対応できる日本の産業構造への指針を与えることである。 ■本書の分析フレームワーク モジュール化のバイブル『Design Rules: The Power of Modularity』が2000年に発行された。経済産業研究所は,著者のボールドウィン教授を招き,モジュール化を徹底討論した。その会議のアウトプットとして『モジュール化 新たな産業アーキテクチャの本質』が2002年に出版された。また,『Design Rules』を,安藤氏が翻訳され『デザイン・ルール モジュール化パワー』として2004年に発行された。この頃は,日本では分析フレームワークとしてビジネス・アーキテクチャ,つまり「モジュール化」,「すり合わせ」が大きな領域を占めていた。 しかし,その後は国内での研究や実践は必ずしも活発とはいえず,分析フレームワークとしてはマイナーな存在となっていった。 しかし,私は,ビジネス・アーキテクチャは現在でも有効な分析フレームワークであると信じている。このため,ビジネス・アーキテクチャという分析フレームワークで,産業構造を分析することにした。
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