知覧いのちの物語ーー「特攻の母」と呼ばれた鳥濱トメの生涯

鳥濱明久

2025年4月17日

きずな出版

1,980円(税込)

人文・思想・社会

鳥濱トメは、昭和4年、27歳のときに鹿児島県知覧町で、富屋食堂を開業した。 知覧は戦争末期、「特攻隊」の最前線基地となり。まだ10代から20代の若者たちが、その出撃前のわずかな日々を富屋食堂で過ごした。 トメは隊員たちをわが子のように慈しみ、いつしか、「特攻の母」と呼ばれるようになった。 第1章 ホタル帰るー散りゆく命を見つめて  鳥濱トメと少年飛行兵たち  特攻隊員たちが残した手紙  ある中年特攻隊員の覚悟  ホタルになって帰ってくる  「軍国主義者」というレッテル  祖母・鳥濱トメから託された思い 第2章 トメの生い立ちー貧しい生活の中で  なぜ、知覧だったのか  トメの生まれた町・坊津  人の情けを知った女中奉公  トメの夫・鳥濱義勇  トメと義勇、二人の生活 第3章 知覧という場所ートメと富屋食堂  「富屋食堂」の誕生  知覧が特攻基地になった日  軍の指定食堂となって  続々と知覧に集結する若者たち  少年たちの、トメへの思い  家族の支えと富屋食堂  知覧高女の「なでしこ隊」  知覧特攻隊の出撃開始  なでしこ隊に負わされた任務 第4章 「特攻の母」-隊員とその遺族とのつながり  少年兵士たちの過酷な日常  二度と帰れぬ旅を前に  トメから遺族への手紙  明日出撃する兵士たちのために  「生きていてはいけない人たち」  特攻隊出撃の終わり 第5章 敗戦の日本ー進駐軍のママと呼ばれて  弔いつづけると決心した日  進駐軍のためのレストラン  一本の棒杭  アメリカ兵の母  観音像の建立へ 第6章 みんな、うちの子ー戦災孤児を家族に迎える  ふえていく家族   長女・美阿子の結婚  いつも誰にでも同じように  特攻平和観音像  「戦争犯罪人」とは誰か 第7章 トメの晩年ー時代が流れるなかで  「納税おばさん」  祖母としてのトメ  毎日、語り継ぐ  義勇の先見性と深い愛情  生き残った者の使命として 第8章 いのちを語り継ぐー使命を生きる覚悟  受け入れがたい転機  トメと石原慎太郎氏との出会い  知覧茶屋のオープン  勝又さんがくれた三十年分の命  もう一度帰ってきたホタル  記念館として富屋食堂を残す  この犠牲を無駄にしてはならない

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