
殺人鬼狩り
TO文庫
二宮敦人
2022年4月1日
TOブックス
770円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
規格外の結末に震える、狂気のサバイバルホラー!続々重版!絶好調<既刊発掘シリーズ>第7弾!
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装画の印象に惹かれて
血塗れの女子高生という、とてもインパクトが強い装画。タイトルにも興味が惹かれて購入。 ・あらすじ 刑務所からの連絡が途絶え、殺人鬼が野放しになった今作の舞台、羊頭島。 島に潜入する前、脱走した5人の殺人鬼達は通常の殺人鬼と異なり、それぞれが常軌を逸した殺人趣向をもつため十分に注意をするよう説明を受ける主人公の高宮。 殺人鬼に対抗するには殺人鬼との理由から、過去に躊躇うことなく13人を殺害した経験があり、彼らと同等に渡り合えることを期待された女子高生のユカと共に島に乗り込み殺人鬼達と対峙することになる。 ・良い点 島で初めて対峙する「血のナイチンゲール」伊藤裕子は彼女の視点と主人公らの視点が時系列が少しズレて展開されるのでいつ主人公らと遭遇するのか分からず、彼女の殺人趣向も回想で徐々に開示されていくため、じわじわとした恐怖を感じた。 また「ごはん男」高橋光太郎の人間が1億2千万人いれば1位から1億2千万位までの順位がつく、順位の上位に位置する人間ほど下位に位置する人間に面倒事を押し付けていじめるのがうまいという考えは面白いと感じた。 殺人鬼が計5人いて、それぞれがどのように今に至るかの背景も丁寧に描かれているのが良い。 ・残念な点(ネタバレ有り) 前述の主人公が島に移動する前までが、本作の緊張感の最高潮と感じた。逆にそこから本作の面白さは、少し上昇するところがあるものの、下降気味と感じた。 まず、当然5人も殺人鬼がいるため、登場→背景→退場→登場→⋯の流れの繰り返しなのでそれぞれの殺人鬼に異なる背景があるものの飽きを感じざるを得ない。 さらに、帯に規格外の結末とあるので期待して読んでいたが、「人形解体屋」霧島朔也との戦闘でユカを助けるために重傷を負った高宮に最終的にユカが好意のようなものをもつという結末でひねりを感じなかった。 ・総評 設定は面白いものの殺人鬼5人は一冊の小説で一人一人焦点を当てていくには多すぎる。しかし、孤島の刑務所に収監されている数がこれ以下では少なすぎるため、孤島という設定を引き継いだまま十分な戦力が介入できない閉塞感を出したいなら、より多くの殺人鬼が収監されていてかつ展開の飽きを防止するために特集する殺人鬼を少なくした方がいいのではと感じた。しかし、先述の通りごはん男の考え方は共感できる点もあり、読者によって同調できる殺人鬼の考え方も様々にあると思うので、読んで損はない作品と感じる。
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