香月経五郎と三郎の美学
副島種臣・江藤新平の憂国の志を継ぐ
田頭 信博
2023年3月15日
鳥影社
1,980円(税込)
人文・思想・社会
兄・経五郎の足跡を辿り、弟・三郎の胸中を想う 明治初期、近代化を推し進める政府は、有望な若者たちを欧米へ留学させた。 経五郎もその一人として米ラトガーズ大、英オックスフォード大へ留学し、立身出世を夢みて帰国したが、直後に佐賀の乱に巻き込まれ、足跡はほとんど残されていない。 本書は彼の残した数少ない足跡と、同時代に同じ場所で同じ時間を過ごしたであろう、名士たちの証言をもとに、点と点を結ぶ試みである。 はじめに 一、香月経五郎略伝 二、佐賀・弘道館と長崎・致遠館 三、明治二年五月、岩倉・鍋島連立政権 四、大学南校・江藤新平宅に寄宿 五、幕末の日本人はすべて「攘夷派」だった 六、アメリカへの旅立ち 七、岩倉使節団・鍋島直大と久米邦武 八、イギリスに向け大西洋を渡る 九、経五郎の帰国 十、「征韓論」と香月経五郎 十一、佐賀の乱をどう呼ぶべきか 十二、経五郎、江藤と共に佐賀に向かう 十三、弟・香月三郎 おわりに あとがき 参考文献
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