アレッサンドロ・ヴァリニャーノ
日本に活字印刷を南蛮船でもたらした宣教師
青山敦夫
2022年11月2日
印刷学会出版部
2,750円(税込)
ザビエルの鹿児島上陸から30年後、巡察師ヴァリニャーノが口ノ津港(現:長崎県南島原市) の土を踏んだ。 天正遣欧少年使節派遣の計画・実施で知られる彼だが、グーテンベルクの発明した活版印刷術をいち早く日本にもたらした人物であり、その成果としての『キリシタン版』は金属活字で印刷された出版物として日本の出版史上、貴重な存在である。 グーテンベルクの発明した活版印刷術をいち早く日本にもたらしたヴァリニャーノの足跡を詳細に語る。 プロローグ 1 ちっちゃな騎士さま 2 メルチェリエ通りの書店で 3 つかの間の栄光と生涯の恥辱 4 司祭になり、東インド巡察師に 5 巡察の旅の最後が日本だった 6 まさにザビエルの三十年後だった 7 有馬でひらめいた「活字印刷」 8 日本最初のキリシタン大名 大村純忠 9 豊後で得たものは大きかった 10 信長に気に入られる 11 少年使節の計画をかためる 12 少年使節の船出 13 ゴアでの失意 14 国字活字に燭光 15 リスボンからの便り 16 ローマ教皇の謁見を受ける旅 17 リスボンでの印刷修行 18 日本人、コンスタンチノ・ドラード これを版に刻するものなり 19 日本最初の活字印刷所が加津佐に 21 日本最初の国字活字本『どちりいな・きりしたん』 22 加津佐から天草へ、そしてマカオ 23 三度目の日本で 24 晩年、そして、それから あとがき 参考年表 おもなキリシタン版 参考図書
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