坂口安吾と中上健次

批評空間叢書

柄谷行人

1996年2月29日

太田出版

2,200円(税込)

人文・思想・社会

中上健次は柄谷行人との25年の盟友関係に別れを告げて、’92年に没した。柄谷は’74年に中上について初めての小品を書く。翌年には初めての安吾論を発表する。柄谷は安吾に「文学のふるさと」を見る。だが「ふるさと」とは想像的な風景ではなく、無機的で「突き放される」非意味の、しかも「懐かしい」場所である。この「ふるさと」は中上健次の「路地」において、そして柄谷行人の「批評」においていかに反復されるのだろうか。本書は安吾読解に画期をもたらした「『日本文化私観』論」を収めるとともに、同時代をともに生きた中上健次との軌跡を網羅した、柄谷的「ふるさと」を示す記念碑的著作である。

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