共生学が創る世界

河森正人 / 栗本英世 / 志水宏吉

2016年4月18日

大阪大学出版会

2,420円(税込)

ビジネス・経済・就職 / 人文・思想・社会

人は一人だけでは生きられない.かといって,人がしっかり結びついていた古い共同体は戻ってこない.ばらばらの状態で世界を寄る辺なく漂う現代人にとって,生きる意味はどこにあるか.本書は,大阪大学大学院人間科学研究科の教員たちが,学生に向けて,人とモノ,人と自然,人と人,さらには人と死者をつなぐ共生(共に生きる)の方向に人間再生の可能性を求め,これからの生き方と新しい文明のあり方を探る. はじめに (志水宏吉) 序 共生学は何をめざすか (河森正人・栗本英世・志水宏吉) 第1部 共生のフィロソフィー 1 共生の人間学〈矛盾〉を生きること (檜垣立哉) 2 共生のドラマトゥルギー (藤川信夫) 3 格差社会と教育における公正 (志水宏吉) 4 共生社会におけるジェンダー公正 (山本べバリー・アン) 5 フェミニズムとマルチカルチュラリズム -「帝国のフェミニズムへの挑戦」から考えるー (藤目ゆき) 6 国際協力とグローバル共生 (中村安秀) 7 異文化接触と共生 (宮原暁) 8 「敵」との共存ー人類学的考察 (栗本英世) 第2部 共生のサイエンス 9 多文化社会の心理学 (ドン・バイサウス) 10 高齢者における共生の重要性 (権藤恭之) 11 国際協力と人類学 (白川千尋) 12 腎臓ドナーは何を語るのか -医療技術と人体組織の経済をめぐる共生学的試論ー (島薗洋介) 13 中国・中央アジアの健康格差と共生 (大谷順子) 14 現在の日本と世界における地域創世について (住村欣範) 15 霊長類のコンフリクトと共生 (山田一憲) 第3部 共生のアート 16 利他主義と宗教のアクションリサーチ (稲葉圭信) 17 被災地における共生のグループ・ダイナミックス (渥美公秀) 18 多文化・異文化との共生 -『共通認識』を育み、心の壁を取り払えー (近藤佐知彦) 19 共生のためのコミュニケーション・ツールとしての音楽 (千葉 泉) 20 発展途上国の教育開発、国際協力、住民自立 (澤村信英) 21 ケアのコミュニティをつくる (河森正人) あとがき (河森正人) 執筆者紹介

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