
北欧ケアの思想的基盤を掘り起こす
浜渦辰二 / 石黒暢 / 斉藤弥生 / 福井栄二郎 / 竹之内裕文 / 備酒伸彦
2018年3月15日
大阪大学出版会
6,600円(税込)
人文・思想・社会
福祉先進国と呼ばれる北欧諸国は、租税による全住民を対象とする普遍主義モデルの福祉制度をもち、新自由主義やグローバル資本主義の影響下でも柔軟な対応でこれを維持しようとしている。その背景には、医療・介護・リハビリ・介護・保育・教育を含む広い意味での「ケア」について、高い税金を払ってもそれを守るべきという独自の考え方がある。国際的研究ならびに学際的研究を通じて、こうした北欧ケアの思想的基盤を探る。 序章 北欧ケアの思想的基盤を求めて 第1部 在宅ケアから 第1章 在宅ケアの歴史と現在 第2章 在宅介護主義のゆくえ 第3章 家と施設をつなぐもの 第4章 人間的な生の拠り所としての「ホーム」 第2部 ケアの現場から 第5章 高齢者ケアの現場から 第6章 認知症ケアの現場から 第7章 知的障害児・者地域ケアの現場から 第8章 精神科地域ケアの現場から 第3部 北欧ケアの思想的基盤へ 第9章 生活世界ケアという思想 第10章 生と合理性をつなぐ思想 第11章 ノーマライゼーションという思想 第12章 フェミニズムという思想 終章 北欧ケアから何を学ぶのか
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